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zoom RSS タッチ&ゴー(後編)

<<   作成日時 : 2009/04/29 23:59   >>

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画像 タッチ&ゴーの前編に続き、今日は後編。今日、まさにタッチ&ゴーを体験した。
 空港に行く前、手続きに間違いや不足はないと確信していた。Webチェックインが『完了』になった事を知らせるメールも届いた。問題ないはずだと、そう思った。でも、やっぱり心の隅に不安が残っていた。
 一応、念のため、万が一のため、空港窓口での手続きに必要な、航空券の受付番号をメモしておいた。自動発券機での手続きもできるように、チケットレス購入に使ったクレジットカードを財布に入れた。ここまでしておけば、万が一にも乗れないなんて事はないだろう。

 空港へはいつも直通バスで行く。電車だと、途中で最低2回乗り換えなければならない。昼間はそれほど混雑はしていないものの、電車の席に座れることはまず無いし、重い荷物を持って乗り換えるのも面倒だ。その点、直通バスはいい。座れるし、これまでも直通バスを使っていたが、到着が大幅に遅れるようなこともなかった。今日私が乗るのはJALの1669便。羽田空港第1旅客ターミナルの2階、出発ロビー前でバスを降りた。
 今日もいつもと同じように、出発の約1時間前に空港に着いた。早く空港に到着しても時間をもてあますだけなのだが、出発時刻が迫って、急かされるように行動するよりましだ。むしろ、時間をもてあますくらいのほうがいい。

 これまでは、空港に着いたらまず自動発券機へ行き、搭乗券を受け取っていた。バスを降りて空港ビルに入ると、正面に自動発券機と窓口が並んでいる。今日はそこを横目に見て、空港ビルの中央付近にあるショッピングコーナーへ向かった。
 帰省するのに、お土産はかかせない。実家のぶんと親戚に配るぶん、合わせて数個を買った。昔はお土産などに気をつかわなかったが、歳を重ねるにつれ、そういうのも人付き合いとして大事かなと思うようになった。お土産を買う時はいつも気をつかう。とくに賞味期限は必ず確認しなければならない。最近の美味しそうなお菓子は、賞味期限が短いものが多い。冷蔵保存しなければならないものもある。賞味期限が短いと、その間に親戚に配れるか分からないし、ましてや冷蔵保存が必要となると、もらったほうも冷蔵庫を空けなければならないので、迷惑な場合もあるだろう。賞味期限が長くて、美味しそうで、目新しい感じのお土産を探すのは意外と難しい。

 お土産を買い終えたら、いよいよ保安検査場に向かう。保安検査場、まさにここが関門だと思った。ここを通過できれば、成功は約束されたようなものだ。
 年末年始などはここで長く並ぶことも多いが、今日は込んでいなかった。20人ほどの列の後ろに並び、ゆっくりと保安検査場に進みながら、携帯電話でタッチするIC読み取り機の位置を確認する。『IC』の2文字が書かれた機械が見える。あれだ。私の順番が回ってきた。何気ないそぶりで携帯電話を読み取り機にかざした。

 ピピピピピ…。電子音が鳴る。明らかに正常ではない感じの鳴り方だ。
 「しまった、しくじったか」
 そう思った。私より前に保安検査場を通過した人が、ちらりと私のほうを見たのがわかった。どうしようかと考えるまもなく、私は背後に人の気配を感じた。振り向こうとした瞬間、私は両腕を固められていた。私の左右には、がっしりとした体躯の二人の男が立ち、私の腕をつかんでいた。
 「なにを…」
 思わず言葉が漏れた。髪を短く刈り上げた左の男が静かに言った。
 「ちょっと来ていただきましょうか」
 男の声は静かだったが、有無を言わさない力に満ちていた。私は従うことにした。
 二人の男に連れられ、私は保安検査場の近くにある小さな一室に入った。窓のない狭い部屋だ。部屋の真ん中に小さなテーブルがあり、向き合うように二つのパイプ椅子が置いてあった。部屋にあるのはそれだけだ。私は部屋の入り口とは反対側の椅子に座らされた。
 男達が出て行くのと入れ違いに、別の男がめんどくさそうに部屋に入ってきた。ぼさぼさの髪で、ネクタイをだらしなくゆるめていた。右手にクリップホルダーに挟んだ書類を持っている。
 「あんたねえ、どういうつもりなの」
 テーブルを挟んで私と反対側の椅子に座りながら、男は言った。
 「あんな携帯電話で、ここを通れるとでも思ってたの?」
 私は黙っていた。
 書類をテーブルの上に置き、胸のポケットからボールペンを取り出しながら、男が続けた。
 「さて。じゃあ、まず名前から伺いましょうか」
 うんざりするような長い時間が、私を待っていた。

 なんていうことになるとは、いくら私でも思わない。上の「ピピピピピ」以降はもちろん創作だ。まあ、何か問題があったら、窓口で手続きをしてくださいくらいのことは言われるかもとは思っていたが。
 結局のところは、なんの問題もなかった。携帯電話をIC読み取り機にタッチすると、エラーになることもなく通過OK。一度成功してしまえば、もうこれからは心配することはない。自動発券機に並ばなくて済むので、ちょっとだけ時間の節約になるかも。新しい携帯電話が活躍する場が増えた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
無事、帰省されたようですね。飛行機での移動は時間が短くて良いですが、JR等に比べると手続きとか面倒ですね。待ち時間も長いし。私の場合は保安検査でなぜか引っ掛かることが多くてボディチェックの割合高いです。時計や鍵、小銭などあらゆる金属製品をトレーに入れてもブザーが鳴ったりします。体に金属でも埋まってるのかな?以前の会社では体が電池駆動だからだ、と言われました。
せんぱい?
2009/04/30 20:53
 問題なく帰省することができました。問題というほどでもないですが、保安検査でレシート状の搭乗案内をとり忘れそうになったくらいですね。
 手続きは、鉄道に比べると面倒ですね。国内線など、保安検査はいらないようにも思うのですが、そうもいかないんでしょうかね。最近はノートPCを鞄から出して通さなければならず、保安検査がより面倒になりました。私が昔使っていたベルトのバックルは金属探知器に引っ掛かりましたが、今使っているベルトは金属なのに引っ掛かりません。素材の関係なんでしょうか。あんがい、そういう部分で引っ掛かっているのかもしれませんよ。
 電池駆動の体ですか。人間の体を電池で動かそうとしたら、どれくらいの容量が必要なんでしょうね。今の電池の技術じゃ、かなり大きくて重いものになりそうな気がします。
曽田
2009/04/30 21:31
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