房室ブロック

画像 実家に帰省すると、いつも思う。静かだなあって。
 まあ昼間は蝉の声が聞こえたり、車が走る音が聞こえたりして、それなりに音が聞こえたりしてくるのだけれど、それでも今年の夏は蝉の数が少ないようで、例年より静かな気がする。
 夜間になると、さらに静かになる。
 この辺りは夜間に走る車はほとんどないし、かすかに虫の声が聞こえてくる程度で、しーんとしている。それこそ、しーんという音が聞こえてくる。
 しーんという音の正体は、耳の中の細胞が動く音が聞こえているとか、血液の流れる音が聞こえているとか、いくつかの説があるようだ。

 II度房室ブロック。今年受けた定期健康診断の心電図の欄に、そう書かれていた。
 へえ、あれってそういう名前なんだって、そう思った。以前から自覚症状はあったのだけど、そういう名前の症状だとは知らなかった。
 静かな夜、寝ようとして布団に入ってじっとしていて、それこそしーんという音が聞こえてくるような時、自分の心臓の音が聞こえてくることがあるじゃない。そんな時、自分の心臓が不思議な動きをしているなあって思っていたのだ。
 心臓の脈拍がトクンと聞こえる。トクン、トクン、トクン、トクンと一定間隔でリズムを刻む。ところがそれが何回か続いた後、一拍だけ鼓動が弱くなる。通常がトクンだったら、次の一拍は弱くなって「ト」だけになった感じ。そしてさらに次の一拍は、弱かったさっきの一拍を取り戻すかのように、強くドクンと脈打つ。そして再び通常のトクンに戻る。
 トクン、トクン、トクン、ト…、ドクン、トクン、トクンという感じ。それがII度房室ブロックという症状だそうだ。いつもそういう風になっているわけではないけれど、気が付くとそうなっていることがある。

 心臓を動かす指令は、神経を通って心臓の上部に来るらしい。そして、心臓の上部が収縮し、その後、わずかな時間差を伴って心臓の下部に信号が伝わり、心臓の下部が大きく収縮するというのが一連の流れ。その神経の信号が、心臓の下部のほうに伝わらない場合があって、その場合下部が収縮しない。それがII度房室ブロックというのだそうだ。
 ちなみに、信号が常に下部に伝わらない、III度房室ブロックというのもあるそうだ。こちらのほうが、より重度。
 II度房室ブロックを調べてみると、比較的軽度のWenckebach型/Mobitz I型というのと、少し重度なMobitz II型というのがあるらしい。私のがそのどちらかは、わからないけれど。

 静かな夜は、そういう自分の症状も知らせてくれるんだな。
 今度時間があるとき、どっちの型か調べてもらおうかな。年齢が進むと、体のいろんなところにガタがくるなあ。